「起業家のクレド」シリーズ、今回は第15回です。

今回のクレドは、少し長い言葉です。「確認、確認、確認、それが確信に変わる。やる前に、だからさっさと動く。生産性のない無駄なストーリーで、相手の時間を奪わない」。

世の中には、自分の時間を奪われることに強いストレスを感じる人が少なくありません。知らず知らずのうちに人の時間を奪っていると、大切な人に嫌われてしまうこともあります。

この記事でわかること
  • アドバイスへの「返事の仕方」で、やる気が見抜かれてしまう理由
  • 脳が「やらない言い訳」を作る天才である理由
  • やる気を待たずに動けるようになる、脳の仕組み
クレド15

確認、確認、確認、それが確信に変わる!

やる前に、だからさっさと動く!

時間を奪われると、イライラする人がいる

面談で時計を示し、相手の時間を意識する二人のイラスト

彩郁(saya)の鑑定では、人を大きく3つのタイプに分けて見ていきます。その中には、自分の時間を奪われることをとても嫌うタイプの人がいます。

どうでもいい人に嫌われるのはまだいいんです。でも、ビジネスパートナーやお客様など、これから大切にしていきたい人に嫌われるのは避けたいですよね。

だからこそ、人の時間を奪わないためのマインドセットを持っておいてほしいんです。

👉 「30分あるから30分使う」は時間泥棒。相手の時間を奪わないマナー【起業家のマナー⑨】

「でも私、やったことがなくて」

前回の話ともつながりますが、コンサルを受ける以上、言われたことをやるのは最低限のマナーです。でも、ここを決めきれていない人が多いんです。

たとえば、売上を上げるために「交流会に行って、10人と名刺交換してきてください」と言われたとします。

  • 「でも私、交流会に行ったことがないんです」
  • 「人に会って関係をつくるのが苦手なんです」
  • 「交流会でどう振る舞えばいいか分からないんです」

気持ちは分かります。でも、まず、やる気はあるのかなんです。

やる人とやらない人は、最初の一言が違う

助言を受けてためらう人と、ノートを開いて質問する人を対比したイラスト

やる気がある人は、返事が違います。

  • 「分かりました。ただ、やったことがなくてイメージがつかないので、どう振る舞えばいいですか」

ちょっとした違いですよね。やる人は、最初にやると決めているから「分かりました」と言う。そのあとで聞くんです。

やらない人は、最初に「やりたくない」を暗黙のうちに伝えてしまいます。

「分かりました」から始めれば、その時間は生きてきます。

👉 できない、わからない、だから、やる|「やり方が分からないからできない」は逆【起業家のクレド⑦】

脳は、やらない言い訳をつくる天才

やったことのないこと、思考の枠の外のアドバイスが来たとき、うっとなる気持ちは分かります。そのプレッシャーに負けて、「やります」と返事できない気持ちも分かります。

そのとき、頭の中で言い訳ができあがっていくんですね。脳は、やらない言い訳をつくる天才です。

昔は、いつもと違うことをするのはリスクでしかありませんでした。村でいつも通り暮らしていれば生き延びやすいけれど、新しい場所へ行ったり、新しい獲物や食べ物に挑戦したりすれば、命を落とすかもしれない。

だから脳は、生存本能として新しいことを避けます。放っておくと、本能的に「やらない」方向へ持っていかれる。だからこそ、意図的に「やる」と先に決めておくんです。

やる気は、動いたあとに出てくる

やる気を待たずにジムのランニングマシンで歩き始める人のイラスト

「やる気が出ないから、やらない」。これも、脳の防御反応に支配されています。

やる気は、放っておいて出てくるものではありません。脳の「側坐核」という部分は、行動を起こすことで、やる気を生み出すと言われています。

やる気が出るから行動するのではなく、行動するからやる気が出る。順番が逆なんです。

今、私はダイエットをしていますが、ジムに行くのは面倒くさいです。でも、いつかやる気が出るのを待っていたら、一生行けません。

とりあえず行って、とりあえず着替えて、とりあえず少し歩き出す。すると、「もう少し負荷をかけてみようかな」と、やっているうちにやる気が出てくるんです。

マインドが整ってから動くのではなく、動けばマインドがついてきます。

おわりに ── 悩むより、さっさと動く

名刺を手に交流会へ一歩踏み出す起業家のイラスト

悩んでいる時間は、生産性がありません。

動いてしまえば、脳は「もうやってしまったから、危険だからやめておけ」をやめて、「どうやったらうまくいくか」を考え始めます。

これは根性論ではなく、脳の構造の話です。やめる理由を考えさせるのではなく、うまくいく方法を考えさせるように、脳を味方につけてください。

繊細な人ほど、動く前にいろいろな可能性を考えてしまうかもしれません。その丁寧さは、動いたあとの改善にこそ活かせます。

確認は、動きながらすればいいんです。さっさと動きましょう。

それではまた、次回のコラムで。

※本コラムは、YouTubeで公開された動画「119.起業家のクレド15」の内容を、読み物として再編集したものです。

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