「起業家のクレド」シリーズ、今回は第8回です。
言い訳、してしまいますよね。分かります。
言い訳がよくないことは、みんな分かっています。そして、自分は言い訳をしているつもりがない。
でも私たちは、無意識のうちに言い訳をしていて、そのせいで成果が出ていないんです。
- 人が無意識に言い訳をしてしまう、脳のメカニズム
- 「何件でしたか」に言い訳で答えると、なぜ変われないのか
- 悔しさを、次の成果に変えるための受け止め方
成果か言い訳か。
言い訳して言い訳ねぇ!
言い訳も、成果も、両方やってきた

私も、年始に「ダイエットをします」と宣言して、最初の1ヶ月は何もしませんでした。むしろ太りました。
そこから本気で決めて、今は着々と成果を取りにいっています。
これまで、決めたことは必ず達成してきた自負があります。
一方で、たくさん失敗もしてきたし、たくさん言い訳もしてきました。小学校の頃は言い訳が多すぎて、水泳のコーチに怒られたくらいです。
言い訳も成果も両方経験してきたからこそ、人がどういうメカニズムでうまくいかなくなるのか、論理的にお伝えできると思います。
脳は「無能な自分」を受け入れたくない

社会心理学者のレオン・フェスティンガーが提唱した、「認知的不協和」という考え方があります。
人は、自分が無能だとは思いたくありません。だから、成果が出ていない自分に不快を感じます。
脳は基本的に、快を求めて、不快を避けます。心地よいこと、楽しいこと、嬉しいことを求めて、苦しいこと、つらいこと、腹が立つことを避けたいですよね。
だから、成果が出なかったとき、脳は「できなかった理由」=言い訳をつくって、自分を正当化しようとするんです。しかもこれが自動的に行われるから、厄介なんです。
「何件でしたか」に、数字で答えられるか
私はよく「質問されたことに、シンプルに答えなさい」とお伝えしています。
たとえば、「今月10件やると言っていましたが、何件できましたか」と聞いたとします。すると、多くの人が「3件です」と答えないんです。
- 「いや、違うんです。実は、もうちょっとで契約が取れそうな案件が5件ありまして」
- 「それがうまくいけば、10件いくんですよね」
何件かを聞いているだけで、見込みも詳細も聞いていません。でも、「3件です」と言ってしまうと、自分に無能のレッテルを貼るようで不快なんです。だから脳が先回りして、言い訳をつくってしまう。
TMCの月末のグループコンサルでも、しばしば見られる光景です。

「何件ですか」と聞かれたら、一言、数字で答えるんです。
👉 学んでいるのに成果が出ない理由。成果が出る人の7ステップ【起業家のマナー③】
失敗する人に共通する「言い訳のカタログ」

成功哲学で知られるナポレオン・ヒルは、失敗する人に共通する57の言い訳をまとめています。
- 「もし私に才能があったら」
- 「もし独身だったら」
こうした「もし〜だったら」が並んでいます。
気持ちは分かります。私も子どもが4人いるので、独身でバリバリやっている人とは活動量が違います。フリーランスでやっている人と、仕事をしながらダブルワークでやっている人も違うでしょう。
それでも、この言い訳をしている間は、うまくいかないんです。言い訳をぐっとこらえて、それでもやると決めた人が、成功者の側に入っていきます。
悔しさを避けたいから、頑張れる
言い訳をやめると、どうなるか。
「10件中、何件でしたか」「5件です」。……悔しいですよね。でも、この悔しさを避けたいから、頑張れるんです。不快を避ける力を、頑張る力に変える。
「くそっ、次こそ絶対に10件やってやる」となって、次に来たときは「13件です」と言える。
ここで言い訳をすると、不快を感じないまま終わってしまいます。言い訳によって、不快が快に変わってしまっているから、何も変わらない。
次も、その次も、「あの案件さえ取れたら」が続くんです。
人は、快を求める力より、不快を避ける力のほうが何倍も強いと言われています。だからこそ、そこで不快をちゃんと感じておかないと、変われないんです。
悔しがるのはいい。でも、自分を責めない

達成できなかったときは、思いきり悔しがっていい。自分のやらなかったことを、しっかり後悔していい。
ただし、自分の価値を下げるのではなく、行動や考え方の癖に目を向けること。第4回の「セルフファイトクラブ禁止、建設的な自己否定」とセットでお願いします。
間違っても、「私ってやっぱりダメなんだ」に持っていかないでください。どんどん落ちていくだけです。
クレドは、溜まってくると組み合わせになります。一つひとつを自分のものにしていくと、成功体質に変わっていきます。
おわりに ── 成果か、言い訳か

成果か、言い訳か。手に入るのは、どちらか一方です。
繊細な人ほど、「できなかった」と口にすることが怖くて、つい説明を重ねてしまうかもしれません。でも、数字をそのまま言える人から、ちゃんと次の成果に向かっていけます。

言い訳して、言い訳ねぇ。成果を一緒に作り出していきましょう。
それではまた、次回のコラムで。
※本コラムは、YouTubeで公開された動画「112. 起業家のクレド8」の内容を、読み物として再編集したものです。






