「起業家のクレド」シリーズ、今回は第14回です。
今回は、コンサルや講座を受ける人に、ぜひ知っておいてほしい話です。
せっかく有益なアドバイスをもらっているのに、受け取る側の姿勢しだいで、宝物がただの雑音に変わってしまうことがあります。本当にもったいないことです。
- 一流の人ほど、高額な個別コンサルを受ける理由
- 「やり方を教えてください」と聞いても、結果が出ない理由
- アドバイスの吸収量を何倍にも増やす、聞く前の準備
やり方を聞くなら
聴く在り方を先に決めてから聴く!
一流の人の時間は、桁違いに高い

私は今後、単発の個別コンサルは基本的にやりません。私の先生方も、単発の個別コンサルはやらないか、とんでもない金額です。
お金を持つと、人は時間をお金で買うようになります。新幹線や高速道路も、時間を買っていますよね。だから、一流の人ほど時間の価値が高くなっていくんです。
私の師匠の個別コンサルは、1時間150万円ほどです。仙道塾で仙道達也さんから学んでいた頃に聞いた話では、ある著名な先生のコンサルは20分で100万円ほどだったそうです。
一流の人たちは、そういう高額なコンサルをあえて受けます。1回ごとの真剣さが、まったく違ってくるからです。
👉 「30分あるから30分使う」は時間泥棒。相手の時間を奪わないマナー【起業家のマナー⑨】
「やり方を教えてください」では、結果は出ない

コンサルを受ける多くの人が、「どうやったらいいか分かりません」と言います。そこで「こうやったらいいよ」とやり方を渡す。これで結果が出るかというと、私の感覚では、ほとんど出ません。
やり方は枝葉です。根っこがうまくいっていないと、枝葉に栄養が届かないんです。
教えてもらっても、やらなければ意味がありませんよね。そして先生には、「この人は言ってもやらないだろうな」というのが分かるんです。

問題はやり方ではなく、聞いたことをやる姿勢なんです。
言われたことは、必ずやると決めておく
だから、やり方を聞く前に、まず聞き方をセットアップしてください。1つ目は、言われたことは必ずやると決めておくことです。
当たり前のようで、当たり前ではありません。多くの人は頭の中で、「楽に、簡単に、勇気を使わずに、やりやすいことでうまくいく方法はないか」と考えて聞いてきます。
- 「来月、売上を上げるにはどうしたらいいですか」
- 「こうやったら上がるよ」
- 「でも、それはやりたくありません」
「そうか、だから売上が上がらないんだね」という話です。
👉 決めるのが先、やり方はいくらでもある|「痩せたいな」では痩せない【起業家のクレド⑥】
「何でもやります」と言った直後に

嘘みたいな本当の話があります。
昔、「売上が上がらなくて困っています。言ってくれたことは何でもやります」というクライアントさんがいました。
「本当にやるんですね」「はい、やります」。そこで、「まず、セールスが見込める相手を一覧表にリストアップして、見える化してみよう」と伝えた瞬間、「それはやりたくありません」と言われたんです。
「さっき、何でもやるって言ったよね」と。笑い話のようですが、本当にあったことです。
でも、そのクライアントさんのおかげで、「自分はこのままじゃダメだ」と思えました。そこからコーチングを学び、どうしたら人が動くのかを研究し始めたんです。今では、とても感謝しています。
聞く側の姿勢が、先生の力を引き出す
私自身は、コンサルを受けるときに必ず決めています。言われたことは、全部やる。
自分の脳みそで考えてやってみて、うまくいかなかったから、その人の脳みそを借りに来ているんです。その人が「こうやればうまくいく」と言ったなら、あとはやるだけですよね。
そう決めて聞きに行くと、相手も「この人はやる人だな」と分かって、教えてくれます。
じつは、聞き手が真剣に「言われたことはやる」という姿勢で聞いていると、話し手のほうもよりクリエイティブになり、良い意見が出てくると言われています。あなたの姿勢が、先生の能力まで引き出すんです。
重要だと思って聞くと、吸収量が変わる

「アクティブリスニング」という言葉を聞いたことがあるかもしれません。
脳はたくさんの情報を処理しきれないので、情報を取捨選択しています。重要だと思っていない情報は、入ってきても素通りしてしまう。これを脳の「スコトーマ(心理的盲点)」と言います。
逆に、「これは大事な情報だ。私は実行するんだ」と思って聞くと、頭に入ってくる量が何倍にも増えると言われています。

聞く前の「在り方」で、受け取れるものが変わるんです。
👉 「それ知ってます」と思った瞬間、学びは止まる。受け取り上手の聞き方【起業家のマナー⑮】
おわりに ── 嫌でも、やると決めて聴く

結果が出る人は、やります。結果が出ない人は、聞くけれどやらない。先月も同じ質問をしていた、ということがよくあります。
やらない人がダメだとは思いません。その人にどうアプローチすればもっと動けるかを考えるのは、先生側の腕の見せどころです。
ただ、このコラムを読んでいるあなたには、自分から成長していってほしい。だから、聞く側の在り方を求めます。自分が嫌だと思うことでも、うっとなることでも、やると決めてコンサルに臨んでみてください。
繊細な人は、相手の言葉を丁寧に受け止める力を持っています。その力に「やる」という決意が加われば、得られる結果は必ず変わります。

やり方を聞く前に、まず「やる」と決めてから聴きましょう。
それではまた、次回のコラムで。
※本コラムは、YouTubeで公開された動画「118.起業家のクレド14」の内容を、読み物として再編集したものです。






