「起業家のクレド」シリーズ、今回は第6回です。
- 売上を上げたいのに、なかなか達成できない。
- 資格を取ると決めたのに、勉強が進まない。
- ダイエットをすると決めたのに、続かない。
結果が出るときと出ないときには、はっきりとした思考の順番の違いがあります。
- 「決めたつもり」と「本当に決めた」の違い
- 決めきるために、自分に強制力をかける方法
- 決めた瞬間から、必要な情報が入ってくる脳の仕組み
決めるのが先!
やり方はいくらでもある!
私のダイエットが、進まなかった理由

これは今、私がまさに体験していることなので、臨場感を持ってお伝えできます。
年始の目標に、「ダイエットをする」と掲げました。でも、そのときの本音は「したほうがいいよな」「痩せられたらいいな」だったんです。
痩せる方法は、シンプルに言えば、摂取カロリーより消費カロリーを多くすること。食べるものを管理して、運動することです。
ところが、うちは子どもが4人います。週末に家族で出かけて、ご飯のあとにカフェに行ったり、ケーキを食べに行ったりすると、みんなのテンションが上がって笑顔になる。
「パパは?」と聞かれると、つい「じゃあ、いちごのショートケーキ」と頼んでしまう。私にとっては、それが幸せを感じる時間なんです。
つまり、痩せると決めているのに、決めきれていない。痩せることより優先しているニーズが、太る行動の中に隠れていたんです。
売上が上がらない人も、同じ構造

起業がうまくいかない人も同じです。
うまくいくには、売上を上げればいい。売上を上げるには、セールスをすればいい。分かっているのに、やらないんですね。
なぜなら、セールスをしなければ、嫌われることがないからです。
- 「押し売りだと思われるかも」
- 「がめついと思われるかも」
- 「自分のことしか考えていないと思われるかも」
こうしたネガティブな妄想に負けているんです。
もっと言えば、「嫌われたくない」「変に思われたくない」というニーズに負けている。

こっちのニーズが勝っているうちは、結果は出ません。
本当に決めるまで、動かなくていい
では、本当に結果を出すにはどうすればいいか。簡単です。「絶対にやる」と腹に落とすまで、決めるんです。
決めきるまでは、動かなくていい。中途半端にスタートしても、すぐ三日坊主になるからです。
自分の内側と契約を交わす。絶対にこれを成し遂げるんだと、自分の中に刻み込むまでやる。
私のダイエットも、今はこのモードに入りました。
決めるための「ソフトな強制力」

決めきるために、おすすめの方法があります。
まず、人に宣言すること。
私も「半年後、絶対に痩せていますから見ていてください」と宣言しました。逃げられない状況をつくる、ソフトな強制力です。
自分でつくれないなら、強制力のある場所に行くこと。私は、食事管理つきのパーソナルトレーニングを、半年80万円で即決して一括で払いました。
お金を払うことは、そこにエネルギーを注ぐ儀式のようなものです。痛みなくして得るものなし。高いお金を払ったら、取り戻すしかなくなりますよね。
ただし、セールスの押しに負けて買うのではなく、自分で納得して決めることが大切です。
もう一つ、やめにくい選択をすること。
私の場合、パーソナルトレーニングをやめる原因は、過去の経験から「遠くて面倒くさい」だと分かっていました。だから、家から走って1分のところを選びました。

「やる努力」より先に、「決めさせる努力」が必要なんです。
決めた瞬間、脳が集める情報が変わる
決めることが大事な理由は、もう一つあります。脳には「RAS(網様体賦活系)」という仕組みがあるんです。
脳はすべての情報を取り込めないので、入ってくる情報を制限しています。そして、「これをやる」と決めると、その方向に沿った情報を選んで入れてくれるようになります。
私が「絶対に痩せる」と決めてからは、お菓子をもらっても「みんなでどうぞ。俺はいらないから」と言えるようになりました。
以前は反応していたピザのチラシも、最近は見た記憶すらありません。目には入っているはずなのに、脳が認識していないんです。
その代わり、「ここにもジムがあったんだ」「ここはヘルシーな料理の店だな」という情報が、どんどん入ってくるようになりました。
「やり方を教えてください」の前に

うまくいかない人は、本人が決めていないまま、コンサルで「どうやったらいいですか」とやり方を聞いてきます。
これは、いちばん無駄な時間になってしまいます。本当は戦略をしっかり話したいのに、まず「決める」ためのコーチングから始めることになるからです。
決めている人は、あまりやり方を聞いてきません。
「こんなアイデアでやっているんですが、どう思いますか」と、自分で考えたものを持ってきます。そこに修正を入れると、「分かりました、それでやってみます」と動き出す。
「分かりません」というのは、まだ決めきっていないから、必要な情報が入ってきていないだけ。引き寄せではなく、脳の構造の話です。
おわりに ── やり方は、あとからいくらでも

決めた人には、やり方はあとからいくらでも思いつくし、教えてもらえるし、ヒントが入ってきます。
繊細な人ほど、決める前に「どうやるか」を全部知って安心したくなるかもしれません。
でも、順番は逆です。決めた人から、安心できる道が見えてきます。

まず、決めましょう。やり方はそれからです。
それではまた、次回のコラムで。
※本コラムは、YouTubeで公開された動画「110.起業家のクレド6」の内容を、読み物として再編集したものです。






