「起業家のマナー」シリーズ、今回は第3回です。前回は「場にふさわしいアウトプットをしよう」というお話をしました。
今日のテーマは、成果を最大化する7ステップ。学ぶときの姿勢の話です。
じつは、いま起業家さんは平均して3つのコミュニティ、3人の先生、3つの講座を同時に受けているというデータがあります。あなたも、いくつか思い浮かぶんじゃないでしょうか。
それだけお金と時間を使って学んでいるのに、成果が出る人と出ない人がいます。
その差は、才能でも運でもありません。受け取り方のマナーです。
- 学んでいるのに成果が出ない人に、共通して抜けているもの
- 受講の成果を最大化する7つのステップ(没頭 → 口コミまで)
- なぜ「成果を報告する」「口コミする」までがマナーなのか
なぜ、学んでいるのに成果が出ないのか
講座に申し込んだ時点で、あなたはもう前に進んでいます。そこは自信を持ってください。
でも、申し込むことと、成果を出すことは別です。ここを埋めるのが、今日お伝えする7つのステップです。
順番に並べると、こうなります。
- 没頭する ── その環境に集中力を注ぐ
- 素直に実行する ── 教わったとおりにやる
- 即アウトプットする ── やったこと、できなかったことを出す
- 成果に執着する ── 結果が出るまで続ける
- 成果を報告する ── 出た結果を先生と仲間に伝える
- お客様の声になる ── 相手が使える形でレビューを渡す
- 口コミする ── 必要な人に、自分から広める
シンプルですよね。難しいことは一つも書いていません。
でも、7つ全部をやっている人は、ほとんどいません。多くの人は3つ目か4つ目で止まっています。
ステップ1:没頭する

まず、学ぶと決めたなら、その環境に集中力を出せる状態をつくってください。
私自身、3年間ずっと大森健巳先生のところで学ばせていただきました。先生のコミュニティ「RTO」の一番最初のルールが、「RTOに没頭しなさい」でした。
入ってみて、まさにその通りだと思いました。没頭、集中、フォーカス。ここにエネルギーを投下しないと、結果は出ません。
だから私のゼロイチラウンジも、1ヶ月半の集中プログラムとして最初にルールを設定しています。「この期間、ここに没頭できないのであれば入ってこないでください」と。はっきり言って、そこでスクリーニングをかけています。

学ぶと決めたなら、没頭する。これが第一条件です。
では、どうしても没頭できない時期だったら、どうするか。
その場合は、先生に相談してください。「いま没頭できないんですけど、大丈夫でしょうか」と。
ちゃんとした先生なら、「来期に回したほうがいいね」「今回は見送ったほうがいいんじゃないですか」と言ってくれます。
逆に、売り込みたいだけの先生だと「大丈夫ですよ」と丸め込まれます。そこは見極めてください。
ステップ2:素直に実行する ──「4D」を禁止する

2つ目は、素直さです。
もう、これに尽きるんですよ。言われたことを素直にやったら、絶対に結果は出ます。TMCの起業家さんの成果報告も、ほとんどが「言われた通りにやりました」です。
でも、やらないんですね。みんな抵抗を示します。そのときに出てくるのが、この4つの言葉です。
「だって」「でも」「どうせ」「どうしても」。この4つを、私は「4D」と呼んでいます。4D禁止です。

4D禁止。だって・でも・どうせ・どうしても。
ただ、安心してください。私のクライアントさんも、全員が最初これを言います。絶対に言います。
抵抗があるから、私のところに来るわけですからね。
コーチの腕前というのは、素直にやれない人を、いかに無意識に素直にやらせるか。そこが我々の見せ場です。
だから、できない自分を責める必要はありません。
ステップ3:即アウトプットする

3つ目は、やったらすぐ外に出すことです。
聞きました。理解しました。やってみよう。決断しました。やりました。……ここまで来ても、「できる」と「やる」は違います。

できるのと、やるのは、別ものです。
逆上がりを思い出してください。先生に「こうやったらできるよ」と教わって、1回目からきれいに回れる人はいません。
「やる気もあるし頑張っているんですけど、できないんです」。そうなりますよね。当たり前です。
だから、何がダメだったのかというエラーを、アウトプットしないといけない。そして「やった」という事実も、アウトプットしないといけません。
アウトプットには、自分のためになる仕組みがあります。
頭の中にある情報を一度外に出して、目で見て、もう一度入れ直す。この作業が発生するので、脳の処理の経路が変わります。
頭の中でぐるぐる考えているのと、一度外に出して目で見るのとでは、通る道が違うんですね。
だから、書いているうちに「あ、たぶん自分はこれがダメだったんだ」と自分で気づけます。
さらに、アウトプットは周りにもいい影響を与えます。チャレンジしたことが伝わるし、先生にも「この人はやったんだな」と分かる。いいことしかありません。
ステップ4:成果に執着する ── 転んだら、すぐ立つ

4つ目は、結果が出るまでやり切ることです。成果にコミットする、成果に執着する、とも言っています。
1回やったぐらいではダメなんです。逆上がりも1発では回れません。だったら、できるまでやる。それだけです。
私は、わりと上達が早い人間です。理由は簡単で、たくさん転ぶからです。
この夏、沖縄でフライボードを初体験しました。足の裏から水が噴き出して、水面に立ち上がるマリンスポーツです。
もう、こけます。サーフィンやスノーボードをやったことがある人なら分かりますよね。最初はめちゃくちゃです。
でも私は、転んだあとが早いんですよ。転んだら「もう1回」と言ってすぐ立ち上がる。

転んだら、もう1回。それだけです。
上達が遅い人は、転んだあとにぼーっとしています。「転んじゃった」「なかなか難しいですね」と言いながら、水の上で止まっている。
相手が1回転んでもう1回やる、その2回のあいだに、私は4回やっています。倍の回数をこなしている。
差がつくのは才能ではなく、ここです。何回やるか。
だから、成果が出るまでやり続けてください。
ステップ5:成果を報告する

没頭する。素直に実行する。アウトプットする。できるまでやる。
ここまで来たら、出た成果を報告してください。
報告は、先生のためだけにするものではありません。あなたが自分の現在地を確認する行為でもあります。
そして、同じ場所で学んでいる仲間にとっては「先に進んだ人がいる」という事実そのものが力になります。
起業はチーム戦です。あなたの報告が、場の熱をつくります。
ステップ6:お客様の声になる

6つ目。成果報告が終わったら、お客様の声になってください。テスティモニアルと言ったりもします。
先生が教えてくれて、あなたがやって、結果が出た。だったら、その事実を相手が使える形で渡す。
Amazonで商品を使ったらレビューを書きますよね。美容院でも「レビューを書いてくださいね」と言われます。
書いてあげたら、相手は喜びます。それだけのことです。
起業家は、基本的に与えるのが土台です。成果を出させてもらったなら、声を返す。
受講したなら、必ず成果を出して、お客様の声になる。ここまでがセットです。
ステップ7:口コミする ── 黙っているのは「テイカー」

最後です。お客様の声になるだけでなく、周りで必要としている人に、自分から口コミしてください。
ここが、いちばん抜けやすいところです。
とくに、良かったものを自分だけで抱えておこうとする人がいます。自分だけがこのサービスを受けられたらいい、という感覚ですね。
でもそれは、自分の可能性を自分で狭めています。
考えてみてください。あなたが「あの先生のサービス、良かったですよ」と積極的にシェアするとします。
すると、シェアされた先生も、あなたのことを話してくれるんですよ。「彼はこのステップを素直にやったから成果が出た。素晴らしい生徒です」と。
先生が広めてくれたら、周りからのあなたの評価は大きく上がります。あなたが出したものが、返ってくるんですね。
しかも、口コミをしたあなた自身が実践者です。語れば語るほど、あなたの信用になります。
成果が出てうまくいっているのに、何も周りに言わない。それはテイカー(奪う人)です。口コミまでが、受講のマナーです。

黙っているのは、テイカーです。
おわりに ── ここまでが、一流の受講マナー
もう一度まとめます。
- 集中してやりましょう
- 素直にやりましょう
- やったら報告しましょう
- 結果を出すまでやりましょう
- 結果が出たら報告しましょう
- 相手が使える形で、お客様の声を渡しましょう
- そして今度は、あなたが能動的に宣伝してあげましょう
ここまでが、一流の受講マナーです。
繊細な感性を持っている人は、「ここまでやったら出すぎでは」と手前で止まりがちです。
でも、あなたの成果を伝えることは、自慢ではなくマナーです。
誰もの内側に、非凡が眠っています。学んで、動いて、出して、返す。この循環に乗ったとき、その非凡はちゃんと外に伝わっていきます。
「起業家のマナー」シリーズ、まだまだ続きます。

一緒に、土台を積み上げていきましょう。
それではまた、次回のコラムで。
※本コラムは、YouTubeで公開された動画「86.起業家のマナー③」の内容を、読み物として再編集したものです。






