「起業家のマナー」シリーズ、今回は第5回です。
前回は「自己投資のマナーは、お金を払うこと」というお話をしました。今日はまず、その補足から入ります。
そのうえで本題は、「依存するな、共創だ」。学ぶ側がどんな立ち位置で先生と関わるか、という話です。
- お金を出せないときに、代わりに差し出せるもの
- 先生や師匠に対して「無条件でやるべきマナー」
- 依存 → 自立 → 共創。起業家が目指すべき関係性
お金を出せないときは、何を出すか
前回、お金を払うのはマナーだとお伝えしました。
でも現実には、「今はどうしても払えるお金がない」という時期もありますよね。
そういうときでも、何かを受け取るなら、何かを出さないといけません。これは変わりません。
いちばん分かりやすくて、いちばん良いのはお金です。では、お金を出せないときは何を出すか。
- 感謝
- 元気
- 明るさ
これも立派なエネルギーです。

元気な人、明るい人には、ちゃんとエネルギーがありますよね。
相手にいいものを届ける。それだけで、いいエネルギー交換になることもあります。
一度だけ、特別に受け入れた受講生がいた

じつは過去に一人だけ、本当にお金がなかった受講生さんを受け入れたことがあります。
彼は、めちゃくちゃ元気でした。希望にあふれていて、「この人がいたらコミュニティが明るくなるかもしれない」と思わせる人でした。
しかも、彼が持っていたスキルや知恵が、ちょうど私が欲しかったものだったんです。
お金ではなく、明るさと知恵という対価で与えてくれる。それならいいかなと思って、TMCで一度だけ特別な待遇をしました。
ただ、冷静に振り返ると、やはりエネルギー量は少なかったと感じています。
その分、私から彼に注げたエネルギーも少なかったのかもしれません。
だから原理原則は、やっぱりお金を払うこと。そのうえで、どうしても難しいときは、違う形で差し出すこともできる。この順番です。
先生のSNSをフォローするのは、マナー
もう一つ、マナーとして知っておいてほしいことがあります。
あなたが「この人に習う」と決めた先生や師匠が、SNSをやっているとします。
それをフォローしておくのは、マナーです。
フォローのボタンを押すのに、労力はいりませんよね。いつでも情報を受け取れるようにしておく。それだけのことです。
ページにたどり着いたなら、いいねを押す。先生が「イベントに人数が必要だから、登録しておいてね」と頼んできたら、登録する。

こういうことは、無条件でやる。マナーですから。
「見る」ことは、マナーに入れていない

一方で、発信を全部見ることまでは、マナーに入れていません。
本来はそこまでやるのが理想です。でも今の時代、みなさん忙しいですよね。先生側もたくさん発信しています。
私自身も、YouTubeやstand.fmで発信しています。でもYouTubeは「マストで見て」とは言っていません。
音声のほうは、10分くらいにぎゅっとまとめています。2倍速なら5分です。
音声なら、家事をしながら、車を運転しながら、電車で移動しながら聞けます。相手の行動を奪わないので、「これだけは聞いてね」とお願いしています。
見ることは、あなたの時間を使うことになる。だから線を引いているんです。
うまくいかない人は「クレクレ星人」
ここからが本題です。
受講生でうまくいかない人、マナーが悪い人には共通点があります。
「受講生なんだから、先生が私を成功させてくれるんでしょ」という姿勢です。私はこれを「クレクレ星人」と呼んでいます。
この言葉は、私が最初に入った叶理恵さんの「幸せ女性起業大学」で出会った、マーケターの中村さんから教わりました。
中村さんには本当にお世話になりました。私に「繊細な起業家さんがターゲットだね」と最初に言ってくれたのが、中村さんです。
その中村さんが、「うまくいかない起業家は、クレクレ星人なんだ」と話していたんです。
- 「何をしてくれるんですか」
- 「私だけを見てくれないんですか」
- 「なんで私にこんなことをさせるんですか」
とにかく、くれくれ。
とにかく、くれくれ。

クレクレ星人だけは、本当にやめましょう。
依存 → 自立 → 共創

「くれ」というのは、つまり依存している状態です。
依存していたら、起業は絶対にうまくいきません。起業の原理原則は、主体的であることだからです。
だから、まずは依存から抜けて自立する。「自分でやっていくんだ」という状態です。
でも、そこがゴールではありません。その次のステージがあります。
依存 → 自立 → 共創。先生に依存するのではなく、自立して自分でやる。そしてその先は、先生と共に創ることです。
先生が「サミットをやります」と言ったら、登録する。集客も、手伝える範囲で手伝う。周りの人に一声かけるくらいなら、すぐできますよね。
先生がうまくいくのを、助けてあげる。そうすると、先生から仕事を任せてもらえたり、ビジネスパートナーとして組めたりすることもあります。
それって、めちゃくちゃラッキーなことですよね。
なぜ自立で止まらず、共創まで行く必要があるのか。
一人で自立しているだけだと、どこかで個人の限界にぶつかるからです。その限界は、人とのつながりでしか超えられません。
先生と共に創る側に回ると、先生の持っている場や信用やつながりが、あなたの仕事にも流れ込んでくるようになります。
「先生がやってくれない」と思ったら
たまに、こう言う人がいます。「先生のためにこれをやったのに、先生はこれをやってくれないんです」。
出ました、「くれない」ですね。
先生に応援されないのには、あなたの側に何か原因があるはずです。それをちゃんと突き止めたほうがいい。
なんなら、先生に直接聞いてみてください。
「何を言われても受け止める準備があります。私とJVできない、率直な理由は何ですか」。
こう聞かれたら、私だって何でも答えます。
先生が言ってくれないのではありません。あなたに、受け取る準備ができていないだけなんです。

受け取る準備ができた人には、先生は何でも話します。
相手が何かを「くれない」とき、矢印を相手に向けているうちは、何も変わりません。矢印を自分に向けた瞬間から、状況は動き出します。
おわりに ── まずは、この5つをマスターする

マナー編は、ここまでで5つになりました。
- マイルーム・マイルール
- 場にふさわしいアウトプット
- 成果を最大化する7ステップ
- 自己投資はお金を払う
- そして、依存ではなく共創
まずは、この5つを意識してみてください。これだけで、人生は本当に変わります。
繊細な人ほど、「迷惑をかけたくない」と思って先生との距離を取りがちです。
でも、共に創る側に回ることは、迷惑ではありません。起業はチーム戦です。
先生もまた、あなたのチームの一員なんです。

自分のあり方を変えていけば、人生はかなり切り開けていきます。
それではまた、次回のコラムで。
※本コラムは、YouTubeで公開された動画「88.起業家のマナー⑤」の内容を、読み物として再編集したものです。






