「起業家のクレド」シリーズ、今回は第9回です。

「真実はいつも一つ」という有名なセリフがありますよね。でも私は、真実は人の数だけあると思っています。

同じ出来事でも、目で見て、耳で聞いて、脳で処理してアウトプットされるまでに、その人の捉え方の癖が必ず入ります。同じ情報を、まったく同じように認識することはありえないんです。

この記事でわかること
  • 同じ出来事でも、人によって見えている世界が違う理由
  • 脳が「見たいものだけ」を集めてしまう仕組み
  • 捉え方の質を上げて、人生の幸福度を上げる方法
クレド09

真実は人の数だけある

人は都合よく解釈して、全てあなたの捉え方次第

過去の出来事は変えられなくても、意味づけは変えられる

閉じた過去のノートを、新しい学びの芽が描かれたページとして読み直す人

今回の考え方が身につくと、嫌な経験やトラウマとして置いているものの見え方が変わります。

出来事そのものは変えられなくても、出来事の意味づけ、解釈は、誰でも今すぐ変えられるからです。

私は、投資詐欺に8回遭っています。普通に考えれば「残念」「最悪」ですよね。

でも今の私にとって、あの8回は人生のギフトです。修羅場を乗り越えたことで、生き抜く力、力強さを手に入れました。

あの出来事がなかったら、今の私はありません。心から感謝しています。

もちろん、遭った瞬間は「最悪だ、人生終わった」と思いました。出来事は同じなのに、意味づけが変わったんです。

人生は、解釈の質で変わります。

脳は、信じている世界の証拠だけを集める

脳は、信じている世界の証拠だけを集める

脳は、毎秒ものすごい量の情報を受け取っています。目から入る情報だけでも膨大です。とても全部は処理できないので、ほとんどを切り捨てて、一部だけを取っておきます。

心理学では、これを「選択的知覚」と言います。

  • 「世界は不幸だ」と思っている人には、不幸を証明する情報だけが入ってくる
  • 「世界は愛に満ちている」と思っている人には、愛に満ちている証拠だけが入ってくる

それ以外の情報は、入ってこないんです。これが、脳の構造です。

誰も嘘をついていないのに、話が食い違う

黒澤明監督の映画『羅生門』は、一つの事件について、何人もの人がまったく違う証言をする物語です。

でも、誰も嘘はついていない。それぞれが自分の見方で解釈して話しているだけなんです。

身の回りでもありませんか。夫婦げんかやカップルのけんかで、片方の話だけを聞いていると「相手はなんてひどいんだ」と思う。

ところが、もう片方の話を聞くと、「あれ、聞いていた話と違うぞ」となる。

人は、自分に都合のいいストーリーで話すんですね。自分が不利な立場になったときほど、それが起きます。

古代ギリシャのストア派の哲学者エピクテトスも、人を不安にさせるのは出来事そのものではなく、出来事についての考え方だと言っています。

断られたとき、どう捉えるか

断られたとき、どう捉えるか

セールスで断られたとします。

  • 「私には力がない」「私には価値がない」と捉える
  • 「いい経験が積めた」「一歩踏み出せた」「セールスできただけでもすごい」と捉える

出来事は同じでも、どちらで捉えるかで、次の行動もまったく変わりますよね。

捉え方の癖は、訓練で変えられる

ネガティブなほうにフォーカスが向く癖がついている方は、修正するのにトレーニングが必要です。

彩郁(saya)は、「ない」に向きがちな思考を「ある」に向ける訓練の場を提供しています。癖になっているものは、繰り返し練習して直していくしかありません。

仕組みに気づいた今日から、訓練を始めればいいんです。

おわりに ── 解釈の質を、上げていく

おわりに ── 解釈の質を、上げていく

繊細な人は、出来事を深く受け止められる分、ネガティブな解釈にも深く入り込んでしまいがちです。

でも、その深さは、ポジティブな意味づけを見つけるときにも同じように働きます。解釈の質を上げることは、繊細な人ほど得意になれるはずです。

真実は人の数だけある。だから、自分の捉え方は自分で選べるんです。

それではまた、次回のコラムで。

※本コラムは、YouTubeで公開された動画「113.起業家のクレド9」の内容を、読み物として再編集したものです。

中農貴詞の情報を受け取る!