こんにちは。株式会社Hero Maker代表のたかみっちー(中農貴詞)です。

今回から、私のYouTube「たかみっちーの繊細起業チャンネル」で始めた新シリーズ「起業家のマナー」の内容を、コラムとしても改めてお届けしていきます。

私はゼロイチ起業のトレーナーとして、もう5年ほど活動しています。平日はほぼ休みなく、昼から夜まで個別コンサルやグループコンサル漬けの毎日。

そうやって膨大な数の起業家さんを見てきた中で、「どうやったら人が成長し、うまくいくのか」を、ひたすら突き詰めてきました。

そんな私が、TMC(Total Mission Creator)やゼロイチラウンジで教えている内容を、初級編として体系的にお伝えしていくのがこのシリーズです。1回目のテーマは――そう、「マナー」です。

この記事でわかること
  • なぜ起業家にとって「マナー」が、スキルや知識より先に必要なのか
  • マナー違反が「ルール違反」よりタチが悪く、知らないうちに損し続ける理由
  • 起業家マナーの第一歩「マイルーム・マイルール、ゼアルーム・ゼアルール」とは

なぜ、スキルより先に「マナー」なのか

ビジネスを学ぼうとすると、多くの人はまず「集客」「商品設計」「セールス」といった”派手なスキル”に手を伸ばします。気持ちはすごく分かります。早く結果が出そうですもんね。

でも私は、シリーズの1発目をあえて「マナー」から始めました。なぜか。

マナーを知らないままだと、どれだけスキルを磨いても、人からじわじわ嫌われていってしまうからです。

起業は、一人で完結するものじゃありません。チームメイトも取引先も、同業の仲間もお客さまもいる。Hero Makerが掲げる「チーム戦」も、まさにここに通じます。

個人の限界は、人とのつながりでしか超えられないだからこそ、その土台になるマナーを最初に入れておいてほしいんです。

嫌われること自体が悪だとは言いません。八方美人になれという話でもない。

でも、利害関係のある人や同業の人から「なんかこの人やりにくいな」と思われると、それはそのままビジネスがうまくいかなくなる原因になる。もったいなさすぎますよね。

マナーは「ルール」と違って、誰も注意してくれない

ここが、マナーの一番こわいところです。

ルール違反なら、わりとはっきり指摘されます。「それ規約違反ですよ」と言いやすいから。でもマナーは、ルールじゃない。明文化されていない。

だから――誰も注意してくれないんです。

注意することは、相手にとって「リスクのある行為」

考えてみてください。あなたが誰かのマナーを「ちょっと気になるな」と思ったとして、それをわざわざ本人に伝えますか?

たぶん、言わないですよね。

「こう言ったら嫌われるかも」「反発されるかも」。そう思った瞬間、人は口をつぐみます。あなたも「これ、やめた方がいいのにな」と思っても、わざわざ波風を立ててまでは言わないですよね。

つまり――マナー違反をしている人には、誰も教えてくれない。これが現実なんです。

繊細な感性を持っている人ほど、本当は相手の小さな違和感に気づいています。でも、気づいているからこそ「言ったら傷つけるかも」と飲み込んでしまう。

だから、マナー違反は静かに、誰にも指摘されないまま放置されていくんですね。

知らないうちに「損し続ける」のが、マナー違反の本当の怖さ

ルール違反なら、指摘されて、直せます。でもマナー違反は、指摘されないまま続いていく。ということは、どうなるか。

自分では気づかないまま、ずーっと損し続けるんです。

  • 「なんだか紹介が広がらない」
  • 「あの人と距離ができた」
  • 「チームで浮いてる気がする」

その”なんだか”の正体が、実はマナーだったりする。でも誰も教えてくれないから、原因が分からないまま時間だけが過ぎていく。

これって、本当にもったいない。あなたの内側には価値があって、可能性が眠っているのに、たったひとつのマナーのせいでそれが伝わらなくなる。

Hero Makerが「誰もの内側に、非凡が眠っている」と言い続けているのは、その非凡をきちんと外に届けてほしいから。マナーは、その“届け方の一番土台にあるんです。

だからこそ、誰も教えてくれないなら、自分で先に学んでおく。それが起業家としての、賢い自己防衛だと思っています。

起業家マナーの第一歩 ―「マイルーム・マイルール、ゼアルーム・ゼアルール」

さて、ここからが今日の本題です。記念すべき「起業家のマナー」第1つ目。

自分の部屋では自分のルール。でも、相手の部屋に入ったら、相手のルールに従う。
シンプルですが、これがめちゃくちゃ大事です。

たとえ話 ― もし、海外から来た人が“自分の国のルール”を振りかざしたら

少し分かりやすい例で考えてみましょう。

いま、円安の影響もあって、海外から日本に来る人がとても増えていますよね。海外の方からすると、日本はかなりお得に過ごせる国。アメリカでハンバーガーを食べたら3,000円くらいするけれど、日本なら1,000円ほどで食べられたりします。

では、その海外から来た方が、滞在中ずっと「自分の国のルール」を振りかざして行動したらどうでしょう

たとえば「私の国では道端にゴミを捨てても何も言われない」「そのへんで用を足してもいい」。

私はカンボジアで学校支援をしてきましたが、田舎に行くと本当にそういう感覚の地域もあります。それはその土地では当たり前のこと。

でも、その感覚のまま日本に来て人の家の前で用を足し始めたら……「いやいや、ちょっと待って」となりますよね。「ここは日本だよ」と。

そこで「私の国では当たり前だから」と返されても、「いや、違うだろう」と言いたくなる。

これ、当たり前の感覚だと思います。

これは、そっくりそのまま「コミュニティ」の話

ところが不思議なもので、ビジネスのコミュニティになった途端に、この当たり前ができなくなる人がいるんです。

新しいコミュニティに入ったのに、「いや、私たちのコミュニティではこうだったので」「前にいたところではこうだったので」と言い出してしまう。

国の例ならあんなに分かりやすいのに、ビジネスの場になると、つい自分の“出身地のルール”を持ち込んでしまうんですね。

でも考えてみてください。あなたのコミュニティのルールは、あなたのコミュニティの中でしか通用しません。

別のコミュニティに入ったら、そこにはそこの文化があり、流儀があり、積み重ねてきた背景がある。それを尊重して、まずはその場のルールに合わせる。

自分の場所に戻れば、また自分のルールでやればいい。それは何も否定されません。ただ、いま自分がいる場所のルールを尊重する。たったそれだけのことなんです。

「前のところではこうだった」が、あなたの信頼を削っていく

「前はこうだった」「以前のところではこうやってた」

この一言、言っている本人は悪気がないことがほとんどです。むしろ「良かれと思って」だったりする。

でも、受け取る側からすると、「この人、ここのやり方を尊重する気がないんだな」というメッセージに聞こえてしまうんですね。

新しい環境に入るのは、本来とても素晴らしいことです。

新しい仲間、新しい学び、新しい可能性。

でも、その入り口で「前のルール」を持ち込むと、せっかくの環境が居心地の悪い場所になってしまう。これは本当にもったいない。

逆に言えば、入った場所のルールをスッと尊重できる人は、どこに行っても可愛がられます。「この人は、ちゃんとこの場をリスペクトしてくれている」と伝わるからです。

そういう人のところに、チャンスも、情報も、仲間も集まってくる。

マナーって、堅苦しい作法の話じゃないんです。「あなたのことを、ちゃんと尊重していますよ」を伝えるための、一番やさしい技術なんですよね。

マナーを守れる人は、どこへ行っても「可能性」を活かせる

私は「人が変われば、組織が変わる。組織が変われば、社会が変わる」と信じて、この仕事をしています。

スキルや知識を詰め込む前に、まず自分は、いまいる場所を尊重できているか?」と問い直してみる。たったそれだけで、周りの人間関係は静かに、でも確実に変わっていきます。

繊細な感性を持つ人ほど、場の空気や相手の気持ちに敏感です。その感性は、マナーを身につけたとき最強の武器になります。

「気づけるのに、できていなかった」状態から「気づけて、ちゃんとできる」状態へ。そこに行けたら、あなたの内側に眠る可能性は、ちゃんと外の世界に伝わっていきます。

おわりに ― マナー編は、まだまだ続きます

「起業家のマナー」シリーズ、第1回はいかがでしたか。

今日お伝えしたのは、「マイルーム・マイルール、ゼアルーム・ゼアルール」 ―― 入った場所のルールを尊重する、という一番土台のマナーでした。

地味に聞こえるかもしれません。でも、この土台がある人とない人とでは、5年後の景色がまったく変わります。基礎基本を、本質的なことをやっている人は本当に強い。何を選んでも正解にできる起業家になっていきます。

このシリーズでは、これからもマナーを一つひとつ丁寧に解説していきます。ぜひ繰り返し読んで、起業家としての土台を一緒に積み上げていきましょう。

それではまた、次回のコラムで。

※本コラムは、YouTube「たかみっちーの繊細起業チャンネル」で公開された動画「起業家のマナー(第1回)」の内容を、読み物として再編集したものです。

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