「起業家のクレド」シリーズ、今回は第13回です。

講座やサービスを提供していると、3ヶ月、4ヶ月、半年、長くても1年のプランが多いと思います。2年プランをつくっている人は、ほとんどいないのではないでしょうか。

今回は、お客様と最低2年以上付き合うというクレドです。

この記事でわかること
  • 「1年で卒業させる」スタイルの裏にあった、自分の自信のなさ
  • 長く付き合うほうが、お客様にもビジネスにも良い理由
  • 2年経って初めて見えてくる、相手の「根本のずれ」
クレド13

クライアントとは最低2年以上付き合う!

その為にあなた自身が成長し続ける!

「1年たったら卒業しなさい」と言っていた

はじめの頃、私はクライアントさんと1年契約をして、「1年経ったら卒業しなさい」と言っていました。

5年ほど前、私が学んでいたコンテンツ業界の一部は、質が低いように見えていたんです。

利益率がいいので、先生たちはそのお金で旅行や高級品を買ってSNSに載せ、キラキラした世界に憧れた人が入ってくる。売って終わりで、サービスの質もそれほど高くない。

私は、利益が出たら自分たちに設備投資、つまり自己投資を繰り返して、お客様により大きな価値を届けるべきだと思っていました。そして実際に、そうしてきました。

囲い込みが嫌で、次々と送り出した

生徒を次の先生へ送り出すメンター。学びを広げるために開かれた扉

もう一つ、気になっていたことがあります。生徒さんを囲い込んで、ほかの先生に紹介しなかったり、ほかの人を悪く言ったりする先生がいたことです。

私自身はいろいろな先生から学んで、それを統合して今のコンテンツになっています。だから、生徒さんにも「1年学んだら、次の人のところへ行きなさい」と言っていました。

「もっと学びたいです」と言ってくれても、「もう1年学んだからいいだろう」と送り出していたんです。

1年では、何十年分のマインドセットに勝てない

すると、何が起きたか。

1年間マインドセットを学んでも、何十年も生きてきたマインドセットのほうが強いんです。卒業してしばらくすると、「TMCで学んだことを、忘れてしまったのかな」という状態になってしまっていました。

そして、先生方から指導を受けて気づきました。「お客さんとは最後まで付き合う覚悟を決めなさい」と。

全部、私の内側のダメだった部分です。

自分が成長し続ければ、外に出る理由がなくなる

本を読む指導者と仕事を進めるクライアント。二人の成長を表す鉢植え

今は、最低でも2年以上、なんなら5年、10年付き合っていくつもりでいます。

なぜなら、私自身が成長し続けるからです。私が成長すれば、お客様も一緒に成長し続けられる。だんだん、外に行く理由がなくなってきたんです。

2年ほど付き合ったクライアントさんには、「気になる講座や先生はいない?」と聞いて、良さそうなら「行ってきたらいいよ」と紹介もします。関係はそのまま続きながら、学びがプラスされていく形です。

長く付き合うほうが、ビジネスとしても賢い

ビジネスの面から見ても、長く付き合うことには意味があります。

顧客の離脱をわずか5%減らすだけで、利益が大きく増えるという研究があります。新しいお客様を集めるには、それだけ労力とコストがかかるからです。

そのお金と労力は、クライアントさんが成長するための自己投資や、ツールやマニュアルづくりに回したほうが、講座の質も上がります。長く付き合うほうが、お客様にとっても、ビジネスとしても賢いんです。

👉 先に出すから、大きく戻ってくる|得をさせてもらって喜ぶうちは、消費者マインド【起業家のクレド⑫】

そういうお客様が欲しいなら、自分がまずそうなる

講座で学びノートを取る起業家と、教える先生。学び続ける姿勢

4ヶ月で離れていくクライアントさんより、2年、3年と一緒に成長してくれるクライアントさんのほうが嬉しいですよね。

だとしたら、まずあなた自身が、そういう人になっていないといけません。

昔の私は、先生のところで学んだら「次は誰のところに行こう」という卒業思考でした。そのとき、私の生徒さんも卒業思考だったんです。

今は、師匠の大森健巳先生と一生お付き合いしていくと決めています。連続講座は一度区切りましたが、合宿や単発のセミナー、毎月の講座で、ずっと関わり続けています。

その大森先生も、ご自身の師匠のもとで年間1,000万円のコミュニティに入り続けていて、「やめる人の気が知れない」とおっしゃいます。学び続ける人のそばにいれば、自分も引き上げられていくからです。

本物の先生を見つけたなら、とことんついていけばいいんです。

2年経って、初めて見えるもの

もう一つ、2年という期間には理由があります。人間関係が深まって、お互いの壁が取り払われ、日常の癖が見えてくるのは、1年半から2年後以降だと言われているんです。

私も、大森先生から「根本的にずれているところがある」と大きな指摘をいただいたことがあります。それは、出会ってから2年経ってからでした。

まわりからは、素直に受講している模範生に見えていたと思います。でも、深く理解してもらえたからこそ、いちばん飛躍するためのポイントをピンポイントで指摘してもらえたんです。

新しい先生のところへ移ると、最初の数回は「私はこういうことをやっています」と説明するところから始まります。コミュニケーションのコストもかかるんです。

おわりに ── ゴールまで伴走する覚悟

同じ道を歩いてゴールを目指す指導者とクライアント

自分が成長し続ける。そして、生徒さんを必ず最後まで導いていく。その覚悟を持って、クライアントさんとは2年以上付き合ってください。

起業支援なら、投資と回収ができるところまで。英語の先生なら、海外で日常会話に困らなくなるところまで。お客様が目指しているゴールまで、必ず伴走する気持ちで接することです。

起業家のマナー第8回でもお話ししたテーマですが、クレドとして、あらためて胸に刻んでおいてください。

お客様と長く付き合える自分であるために、成長し続けましょう。

それではまた、次回のコラムで。

※本コラムは、YouTubeで公開された動画「117.起業家のクレド13」の内容を、読み物として再編集したものです。

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