「起業家のマナー」シリーズ、今回は第4回です。
このシリーズでお伝えしていることは、どこかから引っ張ってきた話ではありません。全部、私自身ができていなかったことです。
マナーは特にそうで、自分がやってしまった側なんですよ。それを直したら、起業家としてのレベルが段違いに変わりました。
しかも、私が一人で考えたことでもありません。年間1,000万円以上を払って学んでいる、世界的な先生方からの教えを実践して、「あ、こういうことか」と腹に落ちたもの。生きた学びのシェアです。
今日は、お金が絡む話に入ります。人によっては抵抗があるかもしれません。
でも、抵抗があるものを乗り越えるからこそ、人生は開けます。まずは一旦、素直に受け取ってみてください。
- 「自己投資のマナー」がたった一つの行動に集約される理由
- 無料で受け取って喜ぶ人が抜け出せない「消費者マインド」
- お金をエネルギーとして捉えると、学びの結果が変わる理由
今回のテーマは「自己投資のマナー」
第4回のテーマは、自己投資です。学ぶときに、どうお金と向き合うか。
結論は、めちゃくちゃシンプルです。
自己投資のマナーは、「お金を払う」。これだけです。
拍子抜けしましたか。でも、ここでつまずいている起業家が本当に多いんです。
無料で受け取って喜ぶのは「消費者マインド」

最近は、無料の相談や、無料の体験、プレゼント特典がたくさんありますよね。フリー戦略というものがあるので、無料で受け取りやすい時代になっています。
では、それを無料で受け取って喜ぶのは、どういう思考回路でしょうか。

消費者マインドです。
消費者というのは、いかに自分が得をするかを考えるマインドです。
誤解しないでほしいのですが、消費者マインドそのものが悪いわけではありません。消費者として人生を謳歌するなら、それが正解です。
問題は、「起業家になりたい」と言いながら、消費者マインドで生きていること。ここがいちばん、もったいない状態なんです。
起業家を目指すなら、起業家マインド、投資家マインドをインストールしないといけません。

消費者マインドは、さっさと取り払ってしまいましょう。
起業家は、投資家でもある
起業家というのは、投資家でもあります。ゼロから何かを生み出していく人たちですよね。
では、お金を払わない投資家っていますか。
いないですよね。投資家の仕事は、お金を出すことです。
出したお金以上のリターンを得るために、投資をする。リスクが低いところにコツコツ入れることもあれば、リスクを承知で勝負することもある。
リスクが高いと分かっていて張ることもあります。「これは失うかもしれないな」と思いながら入れて、実際に減ることもある。
でも分散しているから、別のところが大きく返ってくる。そうやって投資と回収を回していくのが投資家です。
経営者マインド、起業家マインドというのは、つまり投資家マインドのことなんですね。

投資家がお金を払わない。それはもう、投資家じゃないですよね。
私が、無料の個別相談に行かない理由

だから私は、無料の個別相談には行きません。絶対に行かないですね。
だって、受講する気がないなら、相手の時間を奪っているだけですから。
でも、昔の私は行っていました。受ける気がないのに「相談だけしたいので来ました」と言って、平気で申し込んでいたんです。
本当にタチが悪い。当時ご対応いただいた方々には、申し訳なかったと思っています。
途中で気づきました。理由は単純で、自分も個別相談をやる側になったからです。
相手として座ってみると、はっきり分かるんですよ。「あ、この人は絶対にうまくいかないな」と。

もらうことばかり考えている人は、うまくいきません。
そして思い出しました。無料で相談を受けまくっていたあの時期、私自身がまったくうまくいっていなかったということを。
「バックエンドを買うのがマナー」
私には師匠が何人かいます。そのうちのお一人、しゃべくり社長の翔さんから、こう言われたことがあります。
「バックエンドを買うのがマナーやで」と。
本当にその通りだと思います。理由を説明させてください。
バックエンドというのは、メインの商品サービスのことです。そして商品サービスは、困っている人を助けるためにあります。
「これはあなたに必要だから、手に取ってください」と渡すためのもの。体験や相談は、そこへ向かうための入り口です。
だとしたら、買う気がないのに入り口だけ使うのは、筋が通りません。
お金は「エネルギー」である

もう一つ、大事な考え方をお伝えします。お金はエネルギーだということです。
理科で習いましたよね。精密機械を高いところから落とすと、地面にぶつかった瞬間に壊れます。位置エネルギーが働くからです。
卵に熱を加えれば目玉焼きになる。水に熱を加えれば水蒸気になり、冷やせば氷になる。
つまり、物質を変化させるには、エネルギーを加える必要がある。これは法則です。
では、人間はどうでしょうか。自己変革を起こす、成長する、自分が変わる。
そこにも、当然エネルギーが要ります。
「無料で受けさせてください」
「無料でサポートしてください」
と言う人に、相手はエネルギーを注ぎたくなるでしょうか。
ならないですよね。「この人に目をかけよう」とは、なかなか思えません。
でも、お金という形で払うから、相手もエネルギーをかけてくれる。
物理には、エネルギー保存の法則というものがありますよね。エネルギーは、消えてなくなることがない。

出したものは、必ず別の形で返ってきます。
あなたがお金というエネルギーを差し出すから、エネルギーが返ってくる。お金を払い、先生からエネルギーを注いでもらい、自分が変化する。これが、いちばん自然で美しい流れです。
年間1,000万円以上を、払い続けている
私自身、年間で1,000万円以上を学びに使っています。マナーですから。
そして、それを続けているから今の私があります。
事業はここ数年、だいたい同じ規模で落ち着いています。でも、3年前と今とでは、中身がまったく違います。
幸福度も、満足度も、仕事の質も違う。どんどん良くなっている実感があります。
ずっとそれができているのは、ちゃんとお金を払い続けているからです。
リターンは、お金という形で返ってくるとは限りません。
- 成長
- 人脈
- スキル
- ノウハウ
- 新しいお客様との出会い
いろいろな形で返ってきます。
でも、共通しているのは、必ず先に払っているということです。
だから、払いましょう。そして払える自分になりましょう。順番はこちらです。
おわりに ── 失って怖いのは、お金ではない

「無料で済ませられないかな」「なんとか得できないかな」。
それは、消費者マインドです。ここは、はっきり改めてほしいところです。
考えるべきは、
- どうすれば払える自分になるか
- どうすれば投資と回収が回り続けるか
そして、お金を払うことを、恐れないでください。
お金を失うことは、実は大したことではありません。
どちらかというと、信頼と勇気を失うほうが、よっぽど危険です。
繊細な感性を持っている人ほど、「自分にそこまでの価値があるだろうか」と、投資の手前で止まりがちです。
でも、あなたの内側には、まだ外に出ていない非凡が眠っています。それを引き出すのに、エネルギーが要るというだけの話です。

今日はこれだけ、マナーとして頭に入れておいてください。
それではまた、次回のコラムで。
※本コラムは、YouTubeで公開された動画「87.起業家のマナー④」の内容を、読み物として再編集したものです。






