2025年5月、TMCのバレーボール研修を開催しました。TMC、そしてゼロイチラウンジのメンバーを中心に、約30名の起業家・ビジネスパーソンにお集まりいただいた2日間です。
「バレーボールで、ビジネスの研修?」——初めて聞く方は、そう思われるかもしれません。
ですが、これはTMCが繰り返し開催してきた、れっきとした体験学習型のプログラムです。今回は、この研修の“中身”を、代表・たかみっちー(中農貴詞)の視点からお伝えします。
なぜ、バレーボールでビジネスの課題がわかるのか

よくいただく質問があります。「バレーボールをするだけで、本当にビジネスの癖がわかるんですか?」と。
答えは、「ビジネスの癖はわかります。」
たとえば、自分に自信がなく、心のどこかで「できない」を握りしめている人は、コートの上でボールを積極的に取りに行きません。もちろん、単にバレーが苦手というだけの場合もあります。
けれど多くは、「自分がやる」「自分が引き受ける」という構えのある人ほど、ためらわずボールに飛び込んでいくのです。
- その一歩が出るかどうか
- 仲間のミスにどう反応するか
- 劣勢の場面で声を上げるか、黙るか
こうした振る舞いは、そのまま日々の仕事の中での行動パターンと重なります。コートの上では、それが短時間で、逃げ場なく表に出てきます。
プレー中は、本人はなかなか気づけません。けれど一度コートの外に出て、自分たちの試合を俯瞰してみる。すると「あの場面の自分は、いつもの仕事の自分だ」と、腑に落ちる瞬間が訪れます。

一番弱そうだったチームが、優勝した
今回の研修で、忘れられない出来事がありました。
始まる前、誰が見ても「このチームが強そうだ」というチームがありました。体格のいい男性が二人、背の高い女性もいる。
逆に、「一番苦しいかもしれない」と見えたのは、女性ばかりで、中には運動から離れて久しい方や、足に不安を抱える方もいるチームでした。
ちなみにTMCでは、チーム分けを講師の意図では決めません。あえて“くじ引き”のような偶然に委ねます。不思議なもので、その偶然が、いつもその人にとって一番向き合うべき課題の出るチーム編成になるのです。
結果はどうだったか。
優勝したのは、あの「一番弱そうだった」女性ばかりのチームでした。

しかも、ただの優勝ではありません。一度優勝を逃したあと、敗者復活から勝ち上がり、最後に本命チームを倒しての優勝だったのです。
勝敗を分けたのは、「エネルギー」だった

なぜ、下馬評をくつがえせたのか。理由は、上手い・下手ではありませんでした。
研修の冒頭で、たかみっちーは参加者にこう伝えています。「勝つのは、上手いチームじゃない。“勝つ”と決めて、そこに向かうエネルギーが高いチームだ」と。
これは物理の話にも通じます。物質を変化させるにはエネルギーが必要です。人もチームも同じで、変化を起こしているチームは、例外なくエネルギーが高い。
試合が進むにつれ、各チームが自分たちで殻を破り、変わっていく——その変化の量が、そのまま勝敗に表れていきました。
あの女性ばかりのチームは、最終的に会場で一番エネルギーの高いチームになっていました。だからこそ、勝ったのです。
リーダーシップは、一つじゃない

この優勝チームには、もう一つ大切なテーマが隠れていました。「リーダーシップの多様性」です。
人は誰しも、生まれ持った“魂”のようなものを備えている、とたかみっちーは考えています。勇気の人、愛の人、信じる力の人、知性の人——。そして、その魂に合った力の出し方をしたとき、人は一番うまくいく。
- 勇気の人は、前に立ち「ついてこい」と引っ張るリーダーに
- 愛の人は、「大丈夫だよ」と仲間を包み、場を支えるリーダーに
- 信の人は、ルールを守る声かけでチームを整えるリーダーに
- 知の人は、相手の弱点や自軍の強みを分析し、冷静に指示を出すリーダーに
優勝チームが強かったのは、全員が同じ型のリーダーを目指したからではありません。それぞれが自分の魂に合った形でチームに影響を与えていたからです。
「自分にはリーダーシップがない」と悩む方がいます。けれど本当は、ないのではなく、自分に合った形にまだ気づいていないだけなのかもしれません。
足を痛めた女性が、チームを優勝へ導くまで

優勝チームには、もう一つのドラマがありました。数試合の途中で足を痛め、輪から一歩引いてしまった女性がいたのです。
不思議なもので、その方が輪から抜けると、チーム全体からもエネルギーが抜けていきました。前半、なかなか勝てなかったのは、そのためだったのかもしれません。私たちはどこまで介入すべきか——ぎりぎりの見極めをしながら、少しずつ声をかけ続けました。
決勝を前に、一つの転機が訪れます。「本当は、足の問題じゃないよね」。
むしろ、体はボロボロでも前に立ち続けている年上の女性がいる。外から見ているあなたのほうが、体は元気なはずだ——。そんな対話をきっかけに、その方はふたたび輪の中へ戻っていきました。
そこからは、別人でした。「足が痛いから」という言い訳が多かった方が、最後は誰よりも走り回り、声を出し、笑顔でプレーしていたのです。その姿がチーム全体のエネルギーを引き上げ、優勝へとつながっていきました。
エネルギーは、上げれば回復します。そして自分だけでなく、周りの人にまで影響を広げていける。
それを、目の前で見せてもらった出来事でした。
2日目は、コートの気づきを「腑に落とす」


2日目は、会場を移して行います。1日目のコートで浮かび上がった一人ひとりの課題を、じっくりと振り返る時間です。
試合で表れたパターンをシェアし合い、たかみっちーと彩郁(さや)から、一人ひとりにフィードバックを行いました。
「あなたの魂はこういう形で、今この課題があり、こう使えばもっとうまくいく」——そうして、コートでの体感を、その人自身の言葉と理解に変えていきます。
半日で、参加者の表情が変わっていきました。多くの方が、自分の課題を「なんとなく」ではなく「これだ」と、はっきり掴んで帰っていかれたのが印象的でした。

最後に

- 上手い・下手ではなく、エネルギーが勝敗を分ける
- リーダーシップは一つではなく、人の数だけ形がある
- 一度引いてしまった人も、エネルギーを取り戻せば、自分と周りを変えていける
この研修が伝えているのは、そのままビジネスにも、人生にも通じる原理です。
このようにTMCでは、身体とマインドの両面から、起業家の皆様の成長を支えるプログラムを継続的に開催しています。
ご興味のある方は、ぜひ一度ご覧ください。
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