こんにちは。株式会社Hero Maker代表の中農貴詞です。
今回から、新しいシリーズ「起業家のクレド」が始まります。
クレドとは、行動の拠りどころになる信条のことです。プレダイのゼロイチラウンジでも無償でお渡ししている、39のクレドを一つずつ解説していきます。
TMCのメンバーには、この39に、年商2,000万円を目指すマスターマインドクラス向けのものを加えた、全部で88のクレドをお渡ししています。
まずは土台となる、この39個から押さえていきましょう。
- すべてのクレドの出発点になる「主語自分」とは何か
- うまくいかない人の言葉に共通する「主語のずれ」
- 「知っている」から「無意識にできる」までの距離と、その越え方
主語自分
全ては自分が引き起こしている
基礎の39個を、繰り返し身につける

英語の学習と同じなんです。中学2年生くらいまでの英語を徹底的にやれば、日常会話はある程度できて、困ることはあまりないと言われますよね。
起業のマインドセットも同じです。上級編より、基礎を繰り返すほうが、実力は爆上がりします。

まずはこの39個、一緒に押さえていきましょう。
クレド1:主語自分 ── 全ては自分が引き起こしている

1つ目のクレドは「主語自分」です。全ては自分が引き起こしている、という考え方です。
私に関わってくださっている方なら、「どんだけ言うねん」と耳にタコができるくらい聞いている言葉だと思います。
主語自分は、最初にお伝えする初級でありながら、最終奥義でもあります。あらゆる出来事で「全部自分が引き起こしている」と無意識にできるようになったら、ほかのマインドセットはあまり要らないくらいです。
ただ、「知っている」と「できる」と「無意識にできる」のあいだには、とんでもない壁があります。相当な訓練を積まないと、そこには到達できません。
だからTMCでは、それができるように、実地で訓練をしているんです。
うまくいかない人は、主語が「他人」になっている
ご相談に乗っていると、だいたいこんな言葉が出てきます。
- 「旦那が何もしてくれないんです」
- 「お客さんが買ってくれないんです」
- 「スタッフが全然動かないんです」
- 「先生が忙しくて、時間を取ってもらえないんです」
今、ギクッとした方もいるかもしれませんね。
お気づきでしょうか。どれも、主語が全部「他人」になっているんです。「私が」ではなく、「相手が」になっている。
「影響の輪」と「関心の輪」
私の大好きな本、『7つの習慣』に、「影響の輪」と「関心の輪」という考え方が出てきます。
- 影響の輪:自分がコントロールできること
- 関心の輪:気にはなるけれど、自分では何もできないこと

この前、家に帰るときに、バスが渋滞で1時間遅れたことがありました。家族にバス乗り場まで迎えに来てもらう予定だったので、1時間も待たせてしまったんです。
そのとき、バスの到着時間を私がコントロールできるかといえば、できません。
イライラして時計をちらちら見ても、「どうしよう」と思っても、どうしようもない。運転手さんに「早く行って」と言ったところで、道が詰まっているんだから動けません。
これが関心の輪です。気にはなるけれど、影響は及ぼせない。

関心の輪にエネルギーを注いでも、何も変わりません。
私たちがフォーカスすべきなのは、自分が影響を及ぼせることだけです。そして、いちばん影響を及ぼせる範囲は、自分自身です。
他人を変えようとすると、反動が来る
間接的に他人を動かすことは、できるかもしれません。でも、他人をコントロールしようとすると、必ず反動が来ます。
思ったような結果は得られないはずです。
思ったような結果が欲しいなら、結局はいちばん影響を及ぼせる自分を変えていくしかないんです。
主語自分とは、自分を変えることで、周りを変えていくという考え方です。
世の中に映っている景色、起きている出来事は、結局は自分の内側の反映です。自分が変われば、本当に周りが変わります。
主語を「私」に変えてみる
では、自分の主語がずれていないか、どうやって確かめればいいか。
簡単です。話している言葉の主語を見てください。
主語が自分なら大丈夫。主語が自分でないなら、それは他責思考、つまり関心の輪に目が向いているサインです。

たとえば、「旦那が靴下をいつも脱ぎっぱなしにするんです」という悩み。
主語を自分に変えると、こうなります。
「私が、なぜやってほしいのかをちゃんと説明していないから、伝わっていないんだな。私が本当に嫌がっていることも、伝わっていないんだな。じゃあ、伝え方を変えてみよう」。

変えるのは相手ではなく、自分です。
子どもに求める前に、自分はやっているか
子育てでも同じです。
「うちの子、授業参観で手を挙げないんです」という相談を受けたとき、私はこう聞きます。「あなたは、手を挙げますか」。
すると、親御さんはみんな固まるんです。
保護者説明会で「質問ありますか」と聞かれても、手を挙げない。「どなたか一言いただけますか」と言われても、「はい」と立つ親はほとんどいません。
それなのに、子どもには「手を挙げない」と言ってしまう。自分が率先して、背中で見せていないのに、です。
スタッフが動かない、お客様が買わない

仕事でも、まったく同じです。
- 「スタッフが動かない」→ 動きたくなるような自分になっているか。採用したのも、教育するのも自分
- 「お客様が買ってくれない」→ 買いたくなるような商品になっているか。買いたくなる工夫をしているか
- 「先生が何もしてくれない」→ それはあなたの起業。自分でやるもの
もちろん、契約違反のようなことがあるなら、それはそれで問題です。そのときは、周りにではなく、本人に直接言えばいいんです。
だんだん耳が痛くなってきたでしょうか。でも、主語自分の世界というのは、そういうものです。
おわりに ── 状況が苦しいときこそ、主語自分

- まずは、自分の主語が自分になっているかに気づくこと
- 気づいたら、自分を変えていくこと
- そして、それを無意識にできるまで続けていくことです
とくに気をつけたいのが、プレッシャーがかかったときです。
状況が悪くなったり、忙しくなったり、余裕がなくなったりすると、今までできていた人でも、主語が他人に戻ってしまいます。
どんな状況でも、どんな困難があっても、主語自分でい続けられるか。だから、究極奥義なんです。
繊細な人は、人の気持ちに敏感なぶん、相手の言動に振り回されやすいかもしれません。でも、その敏感さを自分の内側に向けられたとき、それは現実を変えるいちばんの力になります。
1番最初のクレドですが、この主語自分は、これからもずっとついて回ります。

必ず、自分の中に入れておいてください。
それではまた、次回のコラムで。
※本コラムは、YouTubeで公開された動画「105.起業のクレド1」の内容を、読み物として再編集したものです。






