こんにちは。Hero Maker代表のたかみっちー(中農貴詞)です。
このコラムは、私がYouTubeでお届けしている「起業家のクレド39」シリーズの最終回でお話しした内容を、改めて文章にまとめ直したものです。
テーマはずばり、「一隅(いちぐう)を照らす ― 目の前の人を照らすことが、世界を照らす第一歩」。
ちょっと壮大なテーマに聞こえるかもしれませんが、実はめちゃくちゃ身近な話です。
集客に悩んでいる起業家さんも、これから何かを始めようとしている方も、最後まで読んでもらえたら、明日からの「動き方」が少し変わるんじゃないかなと思います。
- 「社会貢献に興味ゼロ」だった私が、なぜカンボジアに学校を建てることになったのか
- 個人の力は本当に小さい。だからこそ意味がある「半径1m」の発想
- 集客数を追う前にやるべき、「目の前のたった1人」へのコミット
「社会貢献に興味ゼロ」だった私が、カンボジアに学校を建てた話

最初にちょっと自己紹介を兼ねた告白からさせてください。
私はもともと、「お金を稼ぎたい」「家族で豊かに暮らしたい」、それしか考えていない人間でした。社会貢献?興味ありません。寄付?したことありません。なんだったら、カンボジアなんて行ったこともなければ、縁もゆかりもまったくなかったんですよ。
それなのに、2024年にカンボジアに学校を建てました。しかも1校じゃなく、2校。
「なんでカンボジアに学校を建てたんですか?」とよく聞かれるんですが、正直に答えると――

私もよく分かりません!
これが本音です。理由はシンプルで、師匠に「カンボジアに学校を建ててこい」と言われたから、「分かりました」と言ってやっただけなんです。
コンサルを受けるなら、脳みそを「振り切って」使い切る
ここで起業家の方に伝えたい大事な話があります。
コンサルやセミナーにお金を払って学んでいる人なら分かると思うんですが、
コンサルを受けるマインドセットというのは、「自分の脳みそを振り切って、言われたことを全力でやることに集中する」こと
なんですよね。
だって、私たちは先生の「脳みそ」を借りているわけです。実行するのは自分。だったら、言われたことを「うーん、でも…」と捏ねくり回す時間ほどムダなものはない。
当時の私も、「カンボジアに学校を建ててこい」と言われて、「分かりました」と返事をして、全力でそれをやった。ただそれだけ。
社会貢献に目覚めたわけでも、ご立派な志を持っていたわけでもありません。師匠が指した先に、まず全力で走った。それが結果として、人生最大の学びにつながったんです。
現地で見た光景に、言葉を失った

実際にカンボジアに飛んで、現地に立ったときのことは今でも鮮明に覚えています。
私たちにとっては、
- 学校に校舎があって
- 電気がついていて
- トイレがあって
- 雨が降っても屋根がある
これって全部「当たり前」じゃないですか。
でも、向こうではそれがぜんぜん当たり前じゃないんです。
屋根には穴が開いていて、雨が降ると教室の中まで水が漏れてくる。
教室の床に水たまりができていたんですよ。
日本の学校で、教室の中に水たまりがあったことなんてありますか?私はなかったです。

こんな環境で、この子たちは毎日勉強してるんだ……
そう思った瞬間、ガツンと頭を殴られたような気持ちになりました。
12歳の子が、7〜8歳の弟妹を後ろに乗せてバイク通学
学校までは、首都からバスで5時間ぐらい揺られて向かいました。その道中で見た光景もまた、忘れられません。
12歳ぐらいの子供が、後ろに7歳とか8歳の弟や妹を乗せて、自分でバイクを運転して学校に通っているんですよ。乗り合いです。スクールバスもないし、親が送ってくれるわけでもない。それでも彼らは、自分の力で学校に行く。
なぜそこまでして学びたいのか。理由を聞いて、また衝撃を受けました。
「読み書きができる」ことが、人生を根こそぎ変える国がある

カンボジアの田舎の子供たちにとって、読み書きができるかどうかは「人生を変える」レベルの差なんです。
読み書きができなかったら、その辺で採れる作物を売って暮らすしかありません。それをやっている限り、一生貧困から抜けられない。
でも、読み書きさえできるようになれば、隣国のタイやベトナムに出稼ぎに行くことができる。そうすると、月収で20万円ぐらいもらえたりするんです。
日本の感覚だと「えっ、それで?」と思うかもしれませんが、カンボジアの中ではすごく裕福な暮らしができる金額なんですよね。
つまり彼らにとって、
学校に通って読み書きを覚えることは、自分と家族の人生をまるごと書き換える、本当に大きなチャンスなんです。
その学校に、200人ぐらいの子供たちがいました。

この目の前の200人の子供たちの人生を、自分が変えられるんだったら……
そう思ったときに、自分の中で何かがカチッと切り替わったんです。
ロレックス、セカンドカー、会社の500万円を手放した理由

正直に書きます。
当時、会社の口座には500万円ぐらいありました。腕にはロレックスをつけていました。家には自分用のセカンドカーがありました。
「これ、全部使っていいや」
そう思いました。
ロレックスは転売市場で高く売れる時代になっていたので、売り払えばいい。セカンドカーも、ぶっちゃけそんなに使っていない。家族用のファミリーカーがあれば生活には困らない。会社の500万円も、子供たちの未来のために使うなら、それでいい。
別に「ご立派な志に目覚めた」わけじゃないんですよ。ただ、目の前で会っちゃったから。
子供たちの目はキラキラしていて、本気で学ぼうとしていて、今そこに生きている。その姿を見ちゃった以上、「この子たちのために何かできたらいいな」って思うのは、私にとってはごく自然な感情でした。
社会貢献というキレイな言葉に憧れたんじゃなくて、

目の前の子を放っておけなかった。
それだけです。
大きなことを成し遂げたいなら、まず「半径1m」を変える

カンボジアでの経験を通じて、私はひとつ、強烈な学びを得ました。
それは、
大きなことを成し遂げようと思ったら、個人の力なんて本当に小さいということ。
世の中には、助けを必要としている人がいくらでもいます。病気で苦しんでいる子供。母子家庭で頑張っているお母さん。
日本国内だけでも、社会的に弱い立場にいる人は探せばキリがない。海外に目を向ければ、もう本当に終わりがありません。
「だったらやらない方がマシ?」―いや、そんなわけにはいかないですよね。
そこで出てくるのが、「目の前の人でいいじゃない」という考え方です。
たった1人。目の前のその1人を救えたら、それでいい。
その1人を救うからこそ、「もっと多くの人を助けたいな」と思うようになるし、助けるたびに自分自身が「もっと助けられる人間」へと成長していく。
つまり、最初から1,000人を救おうとしなくていい。まずは目の前のたった1人を照らすところからしか、世界は照らされないんです。
起業家こそ、「目の前のたった1人のクライアント」を本気で変えてほしい

これ、社会貢献の話のように聞こえますが、実はビジネスの本質とまったく同じです。
サポートの仕事をしていてもそうなんですが、
- 「もっとたくさんの人に影響を与えたい」
- 「もっと多くの人に商品を届けたい」
- 「もっと大きく集客したい」
そう考える起業家さんはたくさんいます。気持ちはめちゃくちゃ分かります。
でもね、

目の前のたった1人のクライアントを本気で変えられない人が、100人や1,000人を変えられるはずがないんですよ。
順番が逆なんです。
たった1人のクライアントさんの人生が、あなたとの出会いで変わる。すると、その人の口コミが生まれる。その経験は、あなた自身の「揺るがない財産」になって、次のクライアントへの支援につながっていく。
集客の数字に追いかけ回されて、「いきなり何十人、何百人」を狙うんじゃなくて、目の前の1人を変えること、貢献すること、そこにフォーカスする。
それができる人は、ブレない人生になります。ブレない事業になります。
39のクレド、最後のメッセージ

「起業家のクレド39」シリーズもこれで最終回。最後に伝えたかったのは、これ1つです。
世界を照らす第一歩は、目の前の人を照らすこと。
私がカンボジアに学校を建てたのも、ご立派な志があったからではなく、目の前であの子たちに会っちゃったから。キラキラした目を見ちゃったから、「この子たちの未来に少しでも貢献できたらな」と思っただけ。
だから、あなたが「いつか大きなことを成し遂げたい」「もっとたくさんの人の役に立ちたい」と思っているなら、まずは半径1mの人を変えてください。

目の前のたった1人を救ってください。
そこから輪は広がっていきます。
そして、その「生きざま」で語っていけるリーダーになってほしいと、私は心から願っています。
おわりに ― 基礎基本を積み重ねた人間は、本当に強い

ここまで「起業家のクレド39」を読んでくれた皆さん、本当にありがとうございました。
このクレドはぜひ繰り返し繰り返し読み返してみてください。起業家としての基礎基本が、確実に積み重なっていきます。
そして、基礎基本ができている人間というのは、本当に強い。本質的なことをやっている人間は、本当に強い。
何を選んでも正解にできる―そんな自分に、あなたは必ず生まれ変わっていきます。
これからの皆さんの挑戦を、Hero Makerは全力で応援しています。またどこかでご縁がありましたら、ぜひお会いしましょう。
ではまた。
※本コラムは、YouTube「たかみっちーの繊細起業チャンネル」で公開された動画「143.起業家のクレド39」の内容を、読み物として再編集したものです。






